
統率者の要点
- 激情で錬磨された者、ナヒリは「親和(装備品)」で着地が早く、装備されたクリーチャーが攻撃するたびにライブラリー上からカードを追放して当ターンにプレイできる。装備品はマナ不要で唱えられるため、攻撃→無料展開→装備数増加→次の攻撃…と雪だるま式にリソースが増える。
- 相性が良いのは、呪い板の壁壊し(追加戦闘で誘発を倍増)、戦闘の神、ハルヴァール(装備の付け替えと二段攻撃で打点・誘発を底上げ)、ナヒリの決意(次のアップキープに戻してETBを再利用、全体速攻付与)、千の月の鍛冶場(サイズ可変トークン+変身先のマナでトークン増産)。
主要シナジーと勝ち筋
- 勝ち筋1:装備ビートダウン。無料展開で装備枚数を伸ばし、戦闘の神、ハルヴァールや殴打頭蓋、各種「職業」装備でクロックを組み立てて殴り切る。
- 勝ち筋2:追加戦闘と倍化打点。呪い板の壁壊しやアクームの怒り、モラウグで戦闘回数を増やし、黄金夜の刃、ギセラで与ダメージを倍増。装備誘発もその分回る。
- 無限/ループ(該当時のみ)
- モラウグ+フェッチランド複数で追加戦闘を連鎖(無限ではないが致死に届きやすい)。
- ギセラ+冒涜の行動で相手側の盤面だけほぼ壊滅(自軍は軽減で残りやすい)。
デッキの骨子
- マナ加速:太陽の指輪、微光レンズ、土地35枚の安定基盤。親和で統率者自体が「仮想加速」。
- ドロー:師範の占い独楽、巻物棚、装備のETBトークンで攻撃回数を稼ぎナヒリで実質的ドロー加速。
- 除去:剣を鍬に、引き裂き、報いの時、質素な命令、冒涜の行動。
- 保護:完璧な策略、ロランの脱出、稲妻のすね当て。
- 勝ち手段:装備横展開+追加戦闘、カルドラの完成体や殴打頭蓋でライフ差を広げる。
- エンジン:ナヒリの決意、千の月の鍛冶場、ETBで装備が即付く「for Mirrodin!」群(例:逆棘の叩拳、Headsplitter、祖先の刃 など)。
- 参考情報:ブラケット:3(アップグレード)。高速マナファクトや過剰なチューターは少なめ。中速帯での装備展開と対話が主軸。
立ち回り(序盤→中盤→終盤)
序盤
- 目標:装備を2枚以上設置し、親和でナヒリの着地を2~3ターン早める。
- キープ札:2~3土地+太陽の指輪や微光レンズ、ETBで自動装備される軽量装備(祖先の刃、逆棘の叩拳、Headsplitter)。
- 優先行動:トークン付き装備→ヘイスト付与(稲妻のすね当て)→ナヒリ着地の順。攻撃誘発で「無料装備」連鎖を狙う。
中盤
- 盤面の取り方:ナヒリの決意で毎ターンETBを繰り返し、装備・クリーチャーの総量を確保。対話札は打点確保前に温存。
- 守るパーマネント:激情で錬磨された者、ナヒリと、装備が集中したフィニッシャー(例:戦闘の神、ハルヴァール側)。
- 対話のポイント:全体除去が見える卓では完璧な策略を温存。単体除去は装備の付け替えで回避しやすい。
終盤
- クロックの通し方:呪い板の壁壊し/アクームの怒り、モラウグで追加戦闘を重ねて一気に詰める。
- 締め札:黄金夜の刃、ギセラで打点を倍にし、冒涜の行動で相手盤面を一掃→空から致死打点。
- リスク管理:過剰展開はしない。装備2~3枚を核に、除去に合わせて付け替える。
代表的なターン例
- 先手:T2 祖先の刃 → T3 稲妻のすね当て+攻撃 → T4 激情で錬磨された者、ナヒリ(親和軽減)→ 攻撃誘発で装備を無料展開。
- 後手:T2 Headsplitter(トークンに即装備)→ T3 戦闘の神、ハルヴァール → T4 呪い板の壁壊しで追加戦闘し、ナヒリ誘発を2回回す。
マリガン指針
- 目安:土地2~3+(a)ETB自動装備かヘイスト装備のどちらか+(b)加速または継続的アドのどちらか。
- 例1:平地・山・太陽の指輪・祖先の刃・稲妻のすね当て・師範の占い独楽・任意除去。
- 例2:2土地・微光レンズ・逆棘の叩拳・ナヒリの決意・軽除去・任意装備。
相性とメタ調整
- 全体除去多め卓:完璧な策略の優先度を上げる。ETB自動装備や千の月の鍛冶場でリカバリーを意識。
- 置物メタ厚め卓:装備の総数をやや削り、呪文除去(引き裂きなど)とサクり回避(ロランの脱出)を増量。
- 高速コンボ卓:耳の痛い静寂の枠を検討(未採用なら)+沈黙系インタラクションで着地ターンを稼ぐ。
- 墓地多用卓:安らかなる眠りの投入で墓地依存を遮断。装備で殴る基本線は崩さない。
キーカード解説(5〜8枚)
- 激情で錬磨された者、ナヒリ:親和で早出し。攻撃誘発は装備品のみ無料なので、非装備は通常支払い。
- ナヒリの決意:全体速攻+次のアップキープ帰還。ETBを毎ターン再利用。トークンは戻らない点に注意。
- 呪い板の壁壊し:装備クリーチャーの攻撃で追加戦闘。ナヒリ誘発が複数回まわる。
- 戦闘の神、ハルヴァール:装備の自動付け替えと二段攻撃で打点・誘発増。剣面で粘り強さも確保。
- アクームの怒り、モラウグ:フェッチで2回「上陸」=追加戦闘2回。装備数が多いと一気に致死。
- 黄金夜の刃、ギセラ:与ダメ倍増/被ダメ半減。冒涜の行動と組むと相手盤面だけ溶けやすい。
- 千の月の鍛冶場:可変サイズのノーム生成→変身後はアーティファクト・クリーチャーの連鎖で面圧。
- 殴打頭蓋:絆魂+サイズでレース勝ち。トークンが落ちても装備が残り再展開可。
失敗例と回避策
- 早期に除去を撃ち尽くす → 追加戦闘前や一斉攻撃前まで最低1枚は温存。
- 装備を横に伸ばし過ぎる → 付け替え不能で打点が分散。核1体に集約し、残りは保険に留める。
- ナヒリを素出しして誘発不発 → 先に自動装備系で攻撃準備→着地の順に。
- 追加戦闘の順序ミス → 呪い板の壁壊しの誘発を最初の戦闘で確実に通す。
- 全体除去ケア不足 → 完璧な策略か、装備の付け替えライン(生き残る生物)を常に確保。
ルール備忘
- 親和(装備品)は総コスト算出時に追加コスト(統率者税)込みの後で軽減が適用されるため、実質的に統率者税も圧縮できる。
- ナヒリの追放カードは当ターンのみプレイ可。装備品だけは無料で唱えられる。土地は通常の土地プレイ回数に従う。
- ナヒリの決意は終了ステップに追放→次の自分のアップキープに戻る。戻るのは「トークン以外」。戻った後は速攻で即攻撃可(結界が残っていれば)。
置換・アップグレード案
- 純鋼の聖騎士:ドロー源+金属術で装備が装備{0}。装備横展開プランの上位強化。
- シガルダの助け:装備に瞬速、ETB即装備。奇襲性とマナ効率が飛躍。
- 石鍛冶の神秘家:殴打頭蓋やカルドラの完成体を実質2マナで射程に。(高額なら武具秘匠の巨匠/石鍛冶の巨匠=Stonehewer Giant系で代替)
- 戦導者オレリア:追加戦闘を増やす第2軸。装備面の誘発をさらに回す。
- タリスマン(確信)/ボロスの印鑑:初動の色安定とナヒリ着地の前倒し。
- 安らかなる眠り:墓地卓への明確な回答。自軍は装備ビートなので非依存。
- 予算代替:**Open the Armory(武具の軍備)**で軽量チューター強化、**Stone Haven Outfitter(石鍛冶の徒弟)**で死亡時ドロー補助。
4C:青白赤緑
4C:青黒赤緑
EDHデッキ紹介
アブザン(WBG)
イゼット(UR)
エスパー(WUB)
オルゾフ(WB)
グリクシス(UBR)
グルール(RG)
ゴルガリ(GB)
シミック(GU)
ジェスカイ(URW)
スゥルタイ(BGU)
ディミーア(BU)
ナヤ(RGW)
バント(GWU)
ボロス(RW)
マルドゥ(RWB)
ラクドス(RB)
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