統率者の要点
- アニマのメイエルは起動でライブラリー上5枚から「パワー5以上」のクリーチャーを戦場へ直接出す。重いフィニッシャーを安全に着地させるチートイン軸の要となる。
- 相性良:師範の占い独楽/森の知恵/ミリーの悪知恵でトップを整え、命中率を引き上げる。ドゥリンの扉も攻撃に合わせて追加の踏み倒し源として機能。
主要シナジーと勝ち筋
- 勝ち筋1:メイエル+トップ操作から龍王アタルカや原初の征服者、エターリ、黄金夜の刃、ギセラなどの大型を連続展開し、戦闘で押し切る。
- 勝ち筋2:打点倍化や追加戦闘での瞬殺。真実の確信で全軍二段攻撃・絆魂、圧倒する暴走で全体強化、アクームの怒り、モラウグで土地を置いて追加戦闘。
- 無限/ループ(このリスト内):なし。追加戦闘はモラウグ+フェッチランド複数で回数が増えやすいが、無限にはなりにくい。
デッキの骨子
- マナ加速:極楽鳥、ティタニアの僧侶など軽量マナクリ+太陽の指輪、各種印鑑/タリスマン、楽園の拡散、肥沃な大地、自然の知識、三顧の礼。
- ドロー/選別:森の知恵、ミリーの悪知恵、師範の占い独楽で継続選別。
- サーチ:俗世の教示者、森の教示者、状況で召喚の罠。
- 除去・全体:剣を鍬に、流刑への道、可変の質素な命令、追放型の告別、多目的なナヤの魔除け。
- 保護・対話:精霊界との接触、Galadriel’s Dismissal(フェイズアウト)、完璧な策略、偏向はたき。
- 勝ち手段/エンジン:原初の嵐、エターリによる攻撃値稼ぎ、ウトヴァラのヘルカイトでのドラゴン横並び、真実の確信や圧倒する暴走での締め。
参考情報:ブラケット:3。理由:軽量チューター2種+フリー系の保護があり、到達速度は中速。無限志向ではなく、戦闘決着が主軸。
立ち回り(序盤→中盤→終盤)
序盤
- 目標:3ターン目までに統率者またはトップ操作エンジンを設置。
- 優先:極楽鳥等のクリーチャー加速→印鑑・タリスマン→森の知恵/師範の占い独楽。
- キープ基準:緑マナ確保+加速1〜2枚+トップ操作/保護のいずれか。
中盤
- アニマのメイエルの起動を毎ターン目指しつつ、ミリーの悪知恵等で命中札を上に置く。
- 先に守りを用意:卓のマナが伸びたら全体除去に備え精霊界との接触やGaladriel’s Dismissalを温存。
- 盤面形成:初弾は除去耐性や着地即影響の大きい龍王アタルカ、全体半減・倍化の黄金夜の刃、ギセラが安全。
終盤
- クロックの通し方:真実の確信や圧倒する暴走を「二体以上の大型+回避(飛行・トランプル)」の場面で投下。
- 締め:アクームの怒り、モラウグ+フェッチランドで追加戦闘を確保。ウトヴァラのヘルカイトが並んでいれば攻撃毎に一気に打点が膨らむ。
- リスク管理:告別など追放型全体に対してはGaladriel’s Dismissalのフェイズアウトが有効。インデストラクタブル頼みは禁物。
代表的なターン例
- 先手:T2 セレズニアの印鑑 → T3 アニマのメイエル設置+師範の占い独楽 → T4 メイエル起動で原初の征服者、エターリ着地、追加リソースで優位。
- 後手:T2 森の知恵 → T3 アニマのメイエル → T4 Galadriel’s Dismissalを構えつつ起動で龍王アタルカ、小型群を掃除 → T5 真実の確信で致死打点。
マリガン指針
- 土地2〜3+加速1+トップ操作or保護1を合格ライン。
- 例1:土地3(うち緑源2)+三顧の礼+師範の占い独楽。
- 例2:土地2+極楽鳥+ボロスの印鑑+精霊界との接触。
重い手札は加速と操作が同居していない限り下げる。
相性とメタ調整
- 全体除去多め卓:展開は2体までに抑え、精霊界との接触/Galadriel’s Dismissalを温存。追放型に備えフェイズアウト重視。
- 置物メタ厚め卓:第三者の除去より自分の保護優先。必要なら再利用の賢者や帰化系の投入を検討。
- 高速コンボ卓:1〜2マナの軽量対話(耳の痛い静寂、石のような静寂)の採用で速度差を縮める。
- 墓地多用卓:クリーチャー寄りなら安らかなる眠りや無のロッドで間口を狭める。緑のサーチで引き込みやすい。
キーカード解説(5〜8枚)
- 師範の占い独楽:メイエル起動前に上3枚を整えて命中率を上げる。回し過ぎでテンポ損しないこと。
- 森の知恵:選別と追加ドロー。ライフ管理を忘れず、全体直前は温存して見えている強札を守る。
- ミリーの悪知恵:維持コストなしの選別。メイエルの起動ターンに最上段へ「パワー5以上」を置く基本動作。
- 精霊界との接触:全体やターゲット除去の回避。エンド前に不用意に撃たず、致死打点直前の温存がコツ。
- Galadriel’s Dismissal:任意数フェイズアウト。追放型全体や能力誘発をかわす万能盾。自軍の攻撃前に使うと打点が減る点に注意。
- アクームの怒り、モラウグ:土地プレイ毎に追加戦闘。フェッチを「第二メインで割る」基本手順を徹底。
- 龍王アタルカ:着地即除去5点で道を開ける。先出しで小型群を掃除→次ターン強化が定石。
- ウトヴァラのヘルカイト:ドラゴン横並びで指数的に打点増加。最初の一回の攻撃を通すまでが勝負。
失敗例と回避策
- 早期に手札を吐き切る → メイエル不在時に失速。2体目以降は保護と同時に出す。
- モラウグの誘発順を誤る → 追加戦闘は第二メインの土地プレイで得る。フェッチはメインで開封。
- トップ操作なしで連打起動 → 空振りが増える。独楽/森の知恵がない時は先にドロー/選別を優先。
- 追放型全体に無警戒 → 精霊界との接触かGaladriel’s Dismissalを必ず温存。
- 盾を前のめりに使用 → 一斉攻撃前まで最低1枚は残す。
ルール備忘
- アニマのメイエルは「パワー5以上」かつ「上5枚からのみ」。手札や墓地は対象外。順序は見た後に自由にライブラリー下。
- フェイズアウト(Galadriel’s Dismissal等)は戻るまで新規オブジェクト扱いではないため、+1/+1カウンターや装備は付いたまま。戻ってもETBは誘発しない。
- アクームの怒り、モラウグの追加戦闘はメインで土地が戦場に出た時のみ誘発。戦闘中のフェッチでは誘発しない。
置換・アップグレード案
- グレートヘンジ:大型着地後の爆発的ドローとマナ加速。着地即価値が高く、ミッドレンジ鏡で強い。
- 耳の痛い静寂:高速コンボ卓向け。こちらの展開はメイエル起動中心なので影響が軽い。
- 再利用の賢者:置物対策の追加枠。攻撃前に安全確認を取りやすい。
- 無のロッド:宝物・起動型アーティファクトに強い。自軍の印鑑が止まる点に注意。
- 宴の結節点:トークン強化と全体除去耐性の底上げ。横並びが増える卓で有効。
- 無傷の形成:全軍破壊不能+奇襲強化。真実の確信の代替として十分な締め性能。
- 真夜中の狩りの隊長、トヴォラーなどドロー支援:打点化しつつ手札補充。枠が足りない場合は圧倒する暴走と入替検討。
- 山賊の頭、ラガバン→喜ぶハーフリング(廉価):初動の宝物より色安定を優先する構成ならこちら。
このリストは「大型を安全に通す」一点に収束している。トップ操作→メイエル起動→保護温存→一撃で締めの流れを常に意識すれば、卓の速度が多少上がっても対応しやすい。
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